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一眼レフ/ミラーレスカメラの動画撮影はマニュアルに設定しよう【第1回】

マニュアル露出
マニュアル露出

どうも、動画人ターナーです。

この記事は、デジタル一眼レフ、ミラーレスカメラで、自分の望む、適切な露出で動画撮影したい方向けの内容となっています。

シリーズとして数回に分けて解説していきますので、カメラまかせのオート撮影ではなく、明るさも色味もきちんとこだわってマニュアルで撮影したいという方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。

それではさっそくはじめていきましょう!

動画撮影は、マニュアル露出に設定しよう

カメラのマニュアルと聞いて思い浮かぶのは、手動で露出を調整する「マニュアル露出(Mモード)」と、フォーカス(ピント)を自分で合わせたいところに手動で調節する「マニュアルフォーカス」がありますが、ここでは、「マニュアル露出」のことについて解説していきます。

Mモード(マニュアル露出)とは

Mモード(マニュアル露出)とは、絞り、シャッター速度、ISO感度を撮影者がすべて調整するモードです。
P/A/Sモードではカメラが最適な露出(画像の明るさ)を決めるのに対して、Mモードでは撮影者の設定がそのまま露出を決定します。絞りとシャッター速度の両方を自分で細かくコントロールしたい時や、花火や星空などの特殊な被写体を撮る際に使用することが多い撮影モードです。

Sony公式ページより

ソニーの公式ホームページには、上記のように解説されています。

要は、撮影者が適切な露出に調整したり、見せたい表現を実現させるために、絞り(F値)、シャッタースピード、ISO感度を手動(マニュアル)で設定するモードのことです。

マニュアルで撮影することによって、自分が適切だと思う露出で撮影することができます。

カメラを購入したばかりのときは、3つの要素(絞り、シャッタースピード、ISO)について、聞き慣れない言葉のため、よくわからない、と思う時期があるかと思います。

しかしそこは安心してください。

現在プロで活躍している映像制作者も、最初は同じ初心者だった時期があります。

僕自身もカメラを購入したころ、ベテランカメラマンに「マニュアルでこんな感じに設定すればいいんだよ」と言われてもチンプンカンプンで、オートで撮影していた時期があります。

補助輪なしの自転車に乗ることができた頃を思い出してみて下さい。

最初は難しいと思うことも、何度もチャレンジしていくことによって、体が自然と覚えていき、そこまで意識せずに操作することができるようになります。

何度もマニュアルで撮影していくと慣れていきますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

Mモード(マニュアル露出)について解説する前に、3つのオート撮影について知っておくほうが、より理解が深まるかと思いますので、まずはオートの撮影モードについて解説していきたいと思います。

3つのオート撮影モード

オート撮影には、3つの項目があります。

  • プログラムオート
  • 絞り優先モード
  • シャッタースピード優先モード

これら3つの撮影モードのメリット、デメリットについて述べたいと思います。

プログラムオート

カメラ購入時に最初にデフォルトで設定されているは、おそらくプログラムオートかと思います。

このプログラムオートは、適正露出をカメラが自動で判断して、絞り、シャッタースピード、ISOを自動で決めてくれるモードです。

iPhoneやスマホでの撮影をイメージして頂くとわかりやすいかと思います。

このモードの特徴としては、

メリット)
・撮影したい時に、瞬時にカメラが適切な露出を決めてくれるので、細かく調整する必要がなく、すぐに撮影をスタートできる

デメリット)
・カメラが自動で設定してしまうので、自分の思い通りに撮影できない
・絞り(F値)が自動で決められるため、ぼかしたくてもぼかせない
・シャッタースピードが自動で決められるため、カクカクしたり、動きが変に見えることがある
・明暗差が大きい窓際での撮影などでは、人物の顔が真っ暗になることがある

このようなものがあげられます。

パッと見た感じ、デメリットの方が多そうですね。

一眼レフ、ミラーレスカメラの最大のメリットは、絞り値、シャッタースピード、ISO感度を自分で調整して思い通りの表現をすることができる、というもの。

最近のiPhoneは、ものすごく綺麗に撮影できるようになりましたが、iPhoneはあくまでもオート撮影しかできません。せっかく一眼レフ、ミラーレスカメラを持っているのであれば、プログラムオートは使わずに、別のモードを使っていきましょう。

おそらく購入時の設定は、プログラムオートになっているかと思いますので、ぜひこの記事を機会に「脱プログラムオート」を実践していただければと思います。

絞り優先モード(F値優先モード)

それでは続けて、絞り優先モードについて解説していきたいと思います。

このモードは、絞り(F値)とISO感度は手動で調整して、シャッタースピードはカメラまかせで撮影するモードです。

それではこのモードの特徴を見ていきましょう。

メリット)
・絞り値の調整ができるため、ボカしたいか、全体にピントを合わせていかを自分で決めることができる
・ISO感度を手動で調整できるため、自分が適切だと思う露出で撮影することができる。
F値、ISO感度を調整すれば、あとはカメラがシャッタースピードを自動で調整してくれるので、明るいシーンでの写真撮影などでは、とても便利(動画撮影では逆にデメリットになる)

デメリット)
・シャッタースピードはカメラまかせになるため、動画撮影すると、実際に人間の目で見た動きとは違う動き(カクカクしたり、残像感だらけのブレブレの映像)になりうる
・シャッタースピードはカメラまかせになるため、暗いシーンでの撮影ではシャッタースピードが遅くなりすぎて、写真撮影時ではブレブレの使えないショットになりうる
動画撮影時の適切なシャッタースピードに設定できない

絞り優先モードは、ボクは動画撮影では絶対に使わないですが、写真撮影時にはけっこう使います。

結婚式やイベントの写真撮影の場合、限られた時間内で貴重なシーンをバンバン撮影しないといけないため、すぐに露出を調整できるこのモードはよく使われます。F値でぼかすかぼかさないかだけ決めて、後はカメラにシャッタースピードをまかせることによって、素早く撮影し続けることができます。

一方、動画撮影の場合にこのモードを使うと、シャッタースピードをカメラが勝手に決めてしまうため、カメラがとらえる被写体の動きが、人間の目で見た被写体の動きと異なるように見えたりするので、なんだか変な動きに見えてしまうことがあります。

動画撮影時はシャッタースピードは固定(フレームレートの2倍)で撮るのが基本となりますので、撮影時に毎回シャッタースピードが変わってしまうと、映像の動きが毎回変わってしまいます。

そのため、ここでは、動画撮影では、絞り優先モードは使わない、ということを覚えていただければと思います。

シャッタースピード優先モード

それでは続けてシャッタースピード優先モード。

このモードは、シャッタースピードとISO感度は手動で調整して、絞り(F値)はカメラまかせで撮影するモードです。

それではこのモードの特徴を見ていきましょう。

メリット)
・動画撮影の場合、シャッタースピードを最初に決めれば、あとはISO感度を調整すればいいだけなので、ISO感度を瞬時に調整して、すぐに適切な露出にすることができる
・撮影前の設定が簡単なので、すぐに撮影をスタートすることができる

デメリット)
・絞り(F値)はカメラまかせのため、ぼかすかぼかさないかを自分で決められない

シャッタースピード優先モードは、僕自身、ミラーレスカメラで動画撮影の仕事をスタートした当初はよく使っていました。

いまは普通にマニュアルで瞬時に調整できるのですが、カメラを始めたばかりのときは、F値、シャッタースピード、ISO感度を調整するのに、時間がかかっていました。

「えっと〜、絞りがこのボタンだからこれでF値を調整して、次にシャッタースピードはこのボタンで、ISO感度はえっと、どれだっけ?あっ、そうだこのボタンだ。あっ、違ったところ押してしまって変な画面になった。」

こんな状態でした。

この状態で結婚式のエンドロールムービーの撮影やイベント撮影をしていたので、Mモード(マニュアル露出)で撮影すると、設定が間に合わずに撮りたいシーンを撮れない場合が多々ありました。

独立当初、結婚式のエンドロールムービーの撮影の仕事を、研修生としてスタートしたのですが、目まぐるしく進行が進む結婚式のスピードに、マニュアルで調整しようとすると設定が追いつかず、キスシーンや友人スピーチ、余興の盛り上がりなどのベストシーンを、逃してしまうことがありました。

そのため、3大要素である、絞り、シャッタースピード、ISO感度の数値をササッと変更できるようになるまでは、シャッタースピード優先モードを使っていました。

一生に一度の大切なシーンなどでは、ぼかすかぼかさないかを決めるための絞り(F値)よりも、その場の動きをそのままとらえるための要素である、シャッタースピードの方が大事かと思います。

「いきなりマニュアルモードはむずかしいよー」と思う方は、ぜひこのシャッタースピード優先モードからはじめてみてください。

Mモード(マニュアル露出)の設定方法について

それでは最後にMモード(マニュアル露出)について解説していきたいと思います。

カメラのメーカーや機種によって、Mモード、マニュアルモード、マニュアル露出、など若干呼び方が違ったりしますが、要はマニュアル(手動)ですべてを自分で設定するモードです。

一眼レフ/ミラーレスカメラをお持ちの方は、せっかく購入したカメラですから、スマホ撮影では表現できない、このマニュアルモードをぜひ使って頂きたいと思います。

それではこのモードの特徴を見ていきましょう。

メリット)
・絞り(F値)、シャッタースピード、ISO感度をすべて手動で調整できるため、ベストな設定で撮影することができる
・絞り(F値)を設定できるため、ぼかすか全体にピントを合わせるのかを自分で決められる
・シャッタースピードを設定できるため、動画撮影時の適切なシャッタースピード(フレームレートの2倍)で撮影することができる
・フリッカー現象(光がチカチカする)を抑えることができる
ISO感度を設定できるため、高画質で撮影したい場合は、ISO100などに固定できる

デメリット)
・慣れるまでは設定に時間がかかるため、ベストな撮影シーンを逃してしまう可能性がある

プログラムオートに比べると、メリットの方がかなり多いですね!

ただし、ボクもそうでしたが、最初は慣れるまでは少し時間がかかります。

絞り(F値)、シャッタースピード、ISO感度をどのボタンで調整できるのか、を理解して、こういう表現をしたい場合は、この設定にして、など頭に入っていないと時間がかかってしまいます。

それに関しては、第2回以降で詳しく解説していきますので、ご安心ください。

また、写真撮影時のマニュアルモードに比べて、動画撮影時のマニュアルモードは、非常にシンプルで簡単です。

次の回から詳しく解説していきますが、マニュアルモードの時の設定の流れとしては、

  1. シャッタースピードをフレームレート(fps)の2倍にする
  2. ぼかしたい場合は、F値を開放側(f1.8やf2.8など)に。全体にピントを合わせたい場合はF値を絞る(F8やf12など)
  3. 最後に、ISO感度で露出を調整する

これだけです。

全然むずかしくないので、ぜひMモード(マニュアル露出)を使っていただければと思います。

さいごに

いかがでしたでしょうか。

マニュアルモード(マニュアル露出)でそれぞれの要素を設定することによって、思い通りの映像を撮ることができるようになります。

ぜひ今日からマニュアルモードを試してみてください。

それでは次の回でお会いしましょう。

適正露出で撮影する。絞り(F値)を理解しよう【マニュアル動画撮影第2回】

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ターナー動画人
デジ道の運営オーナー。都内を拠点に活動するビデオグラファー&映像講師。 動画スキルを学びたい人向けに、撮影や編集に役立つ情報を発信中。 個人向け講座から企業向けコンサルまで幅広く活動していますので、お気軽にお問い合わせ下さい。